標準体系化による生産価格

作成者:
Michiaki OBATA
小麦生産部門の規模を 拡大縮小することで、生産価格をもとめる方法 小麦の産出と投入を両方とも k 倍にする。このとき、 小麦と鉄の産出額が同一になる「販売価格」と 小麦と鉄の投入額が同一になる「購入価格」 を考える。両者は一般には一致しないが、ある規模 k のとき一致する。 つまり、同じ価格(購買価格=販売価格)のもとで、共通の産出額(売上高)OGと共通の投入額(仕入れ額)OHをもつ。 この共通の価格が、利潤率を等しくする生産価格であり、利潤率を規定する。 小幡道昭『経済原論 --- 基礎と演習』192頁の数値例 ただし、この数値例は初期値において、生産価格が成立している。 小麦の投入であるA点を適当に動かして、その場合の生産価格と一般的利潤率をさぐってみよう。